Schaffhausen,
2020年
8月
4日
|
10:34
Europe/Amsterdam

IWC とソラリス・ヨット 「ダブル・ムーン」と共に出航

2020 年7 月15 日、スイス、シャフハウゼン – IWC シャフハウゼンとパートナーであるソラリス・ヨットは、特 別にカスタマイズされた航海ヨットの制作に共同で取り組みました。このイタリアのヨット製造会社による55 フィートのソラリス55 は、新ポルトギーゼ・ウォッチコレクションの精神と視覚的コードを完璧なまでに反映 してデザインされたものです。このヨットの名称「ダブル・ムーン」はIWC の伝説的な定番であるパーペチュアル・ カレンダーのムーンフェイズ表示が由来となっています。

IWC ポルトギーゼの歴史は、船旅、航海、航行術と密接 に関係しています。1930 年代の終わりにシャフハウゼン の時計職人たちは、マリン・クロノメーターに匹敵する 高精度の腕時計として最初のポルトギーゼを開発しまし た。そのクリーンで機能的な文字盤は、航行に用いられ た航海用精密機器、当時の観測用デッキウォッチからイ ンスピレーションを得たものでした。IWC はポルトギー ゼの航海仕様のレガシーを現在へとつなぎ、魅力的な新 モデルの幅広いラインアップを展開しています。その全 てはIWC で製造されたキャリバーに適合するもので、現 代のヨットの世界にインスパイアされた時代を超越した モダンなデザインを取り入れています。

ポルトギーゼの世界を未だかつてない形で具現化するた めに、IWC とソラリス・ヨットのデザイナーは特注の航 海ヨットの制作に共同で取り組みました。その最初とな るのが全長55 フィートでレース、クルーズ用のソラリス 55 で、少ない乗員でのパフォーマンスセーリングに適し ているのみならず、長距離巡航も非常に快適に行えるも のです。クリエイティブな専門家たちが、綿密にIWC ポ ルトギーゼの新コレクションの様々なデザインコードを ヨットに取り入れ、同時に本ブランドの新広告キャンペー ンのビジュアルや雰囲気を完璧に表現しているかどうか の確認を行いました。ヨットの名称「ダブル・ムーン」は、 IWC の伝説的なパーペチュアル・カレンダー特有のムー ンフェイズ表示を想起させるものです。これは2003 年に ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー(5201 参照) で最初に発表されたもので、北半球、南半球の両方から 見える月の相を正確に表しています。

 

Christian Knoop, Creative Director of IWC Schaffhausen.
IWC シャフハウゼンのクリエイティブ・ディレクターで あるクリスチャン・クヌープは語ります。「ソラリス55 は流線型のフォルム、スポーティーな外観、高品質な装 備が備わった、エレガントでモダンなセーリングヨット であり、ポルトギーゼの航海の世界と完璧に調和するも のです。長年セーリングを楽しんできた者として、我々 の最も象徴的な時計のファミリーが遂に出航できること をとりわけ喜ばしく思います。」
Christian Knoop, Creative Director of IWC Schaffhausen.

新ポルトギーゼ・コレクションからの スタイリッシュな要素

ダブル・ムーン」の船体、マスト、ブーム、デッキの表 面のほとんどは紺と白です。船内のメインのバルクヘッ ド、階段、窓エリアのバルクヘッドは黒に塗られていま す。舵と階段の手すりは編み込まれた青のレザーで覆わ れています。これはブティック・エディションのストラッ プに使われた珍しい子牛のレザーに着想を得たものです。 磨き上げられたクロムの綱止め、ウィンチ、その他の装 備は高貴な印象で、ポルトギーゼの時計の洗練されたメ タルケースとリンクしています。イギリス人ファッショ ンブランドデザイナーのオルレバー・ブラウンはIWC の パートナーと同様、船室のシートクッションやタオルな どをカラーコーディネートされたテキスタイルで設えま した。一等船室のテーブルは、大きなガラス張りの時計 のディスプレイボックスになっています。デッキ下の航 海エリアではIWC ポルトギーゼ様式の掛時計と、豪華な 仕上げの掛時計、気圧計、湿度計、温度計の4 つの計器 から成る気象観測装置が一際目立ちます。これらの計器 は今年初めにパートナーシップを発表した時点でソラリ ス・ヨットの付属品として提供されることが決まってい ました。

「様々な点で特別なプロジェクトでした。我々は皆この結 果を誇らしく思っています。このヨットはソラリス・ヨッ トとIWC において脈々と続いてきた職人の技とデザイン への情熱を特別かつ具体的なやり方でまとめ上げたもの です。」ソラリス・ヨットの共同オーナーであるパオロ・ ブオンビチーニは説明します。

 

ソラリス・ヨット – 1974 年創業の卓越したヨット製造社

1970 年代にベネチアラグーンの沿岸、アクイレイアで創 業しました。この地ではまずローマ人、続いてベネチア 共和国が貴重な航海遺産を遺し、ソラリスの製造社であ るソラリス・ヨットに引き継がれました。6,000 平方メー トルの非公開区を含む26,000 平方メートルのエリアで 「カスタムメイド」のヨットを製造するほか、最大のもの は100 フィート大に達するヨットの修理、保管を行って います。 40 年にわたる船舶製造、修理の経験と独自のノウハウを 生かし、ソラリスの技術部門と熟練労働者は、技術力そ して他に類を見ない伝統的な木材インテリアの製造力を 統合して、一流のセーリングヨットを設計、製造してい ます。2018 年にソラリス・ヨットは新たな時代を迎えま した。これまでのアクイレイアの本拠地が新しいソラリ ス・ヨットの製造に適した基準で拡張される運びとなっ たのです。全社の物流の拡張と改革に伴い、効率性がさ らに改善されたことによって製造プロセスに好影響が出 ています。現代的かつ機能的になった労働環境により、 今では製造中の船舶のケアを詳細に至るまで行うことが 可能となりました。

 

IWC SCHAFFHAUSEN

1868 年、米国の時計技師であり、起業家でもあったフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズはボストンからスイスへ渡り、シャフハウゼンに「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」を設立しました。彼が描いた夢は、先進的なアメリカの製造方法とスイスの時計技師たちが持つ優れた職人技を組み合わせ、その時代の最高の懐中時計を作ることでした。そして彼はIWC の独創的なエンジニアリング手法の基礎を築き上げ、スイスの地で機械式時計の集中生産を確立しました。

IWC シャフハウゼンは150 年にわたる歴史の中で、正確かつ頑丈で、顧客にとって使いやすいクロノグラフやカレンダーなどの機能を組み合わせた時計を生み出すことで高い名声を得てきました。またIWC は、チタンやセラミックなどの素材の先駆者であり、チタンアルミやセラタニウム® などの先進的な素材を用いたテクニカルウォッチケースの製造もおこなっています。華美な装飾よりも「形態は機能に従う」という原則を優先するスイス時計メーカーとして、時代を超越した製品への思いは、まさに人生を旅するオーナーたちの夢と志を体現しています。

IWC は、責任を持って素材を調達し、環境への影響を最小限に抑える措置を講じながら、何世代にもわたり受け継がれる持続可能な時計を生み出しています。また、すべての従業員に快適な職場環境を提供し、誇りをもって未来を担う時計職人とエンジニアたちへのトレーニングを実施しています。さらに、IWC は子供たちと青少年への支援に向けて世界的に活動している組織とも提携しています。