Schaffhausen,
2022年
7月
26日
|
09:00
Europe/Amsterdam

IWCシャフハウゼンが2022年 サステナビリティレポートを発表し、新しく環境・ コミュニティプロジェクトアドバイザーに 就任したジゼル・ブンチェンを紹介

シャフハウゼン発、2022年7月26日 – 本日、IWCシャフハウゼンはサステナビリティレポートの第4版を発表しました。このレポートには、IWCが新たに環境・コミュニティプロジェクトアドバイザーに任命した、環境保護に熱心なスーパー モデル、ジゼル・ブンチェンが序文を寄せています。このレポートでは、2022年の持続可能性目標に向けたこのスイスの 高級時計メーカーの進化が概説されており、また未来に向けた同社の意欲的なロードマップと、「時を超えて設計」する という新しい指針となる目標についても言及されています。

共有する目標:ジゼル・ブンチェンとの パートナーシップ

IWCは、環境保護に熱心なスーパーモデルのジゼル・ブン チェンを、ブランド初の環境・コミュニティプロジェクトア ドバイザーとして迎えることになりました。2009年以来、 ジゼルは国連環境計画の親善大使を務め、生物多様性と 野生生物を保護する活動に取り組んできました。環境問 題への長年の取り組みに対し、ハーバード大学とUCLAか ら表彰も受けています。

IWCが最新のレポートのためにマテリアリティ(重要課題) 分析を実施したとき、取り組みを加速すべき2つの重要な分 野として、生物多様性とコミュニティが特定されました。 ジゼルは、これらの分野に関する経験と地球保護への情熱 をIWCの持続可能性プロジェクトに持ち込み、今後取り組 むべき課題を特定するために、このスイスの高級時計メー カーに力を貸してくれます。

IWCとのパートナーシップについて、ジゼルは次のように 言います。「地球保護という共通の目的のもとで、IWCと パートナーシップを組むことができ、大変うれしく思って おります。私たちは、もっと多くのことをする責任があると いう認識に立って、持続可能性への道を歩み始めました。 私たちの声と影響力を利用すれば、環境と社会にプラス の影響を与えることができると思います。IWCと協力し、 次世代のためにより良い未来を残すお手伝いができるこ とを楽しみにしております。」

Franziska Gsell, CMO of IWC Schaffhausen

IWCシャフハウゼン最高マーケティング責任者(CMO)兼 サステナビリティ委員会委員長のフランチェスカ・グゼル は、次のように述べます。「IWCは、環境と社会に真の変化 をもたらすという決意と目標をジゼルと共有しています。 持続可能性の旅を続ける中で、ジゼルに加わってもらうこ とができ、光栄です。未来の世代に向け、地球の保護のた めに自分たちの役割を果たすことに関して、IWCはつねに 最高レベルの基準を守ってきました。ジゼルの経験、献 身的努力、世界規模での活動は、IWCが世界中の環境と コミュニティにプラスの影響を与えるための新しい可能性 を開くのに役立つでしょう。」

Franziska Gsell, CMO of IWC Schaffhausen

I W Cの2 0 2 2 年持続可能性目標に関する進展

IWCが持続可能性の旅を始めたのは、10年以上も前のこ とです。時計製造に用いられる精度、情熱、粘り強さは、 持続可能性への取り組みを推進するのにも役立っていま す。IWCが製造する時計は、そもそも最初から持続可能であ り、大切にされて次世代に受け継がれています。2020年、 IWCは2022年までに達成すべき9つの目標を設定しまし た。新型コロナウイルスの流行にもかかわらず、多くの目 標を達成し、それ以外の目標に関しても大幅な進歩を遂 げました。

  • 時計部品に関するRJCのCoC(加工・流通過程の 管理)認証(サプライチェーンで使用される金と プラチナが追跡可能であり、責任をもって調達 されていることを証明する自主基準)を取得。
  • 世界レベルで再生可能エネルギーを100%調達する ことに切り替え。 
  • 「Great Place to Work®(働きがいのある会社)」 認証を維持。 
  •  スイスで「男女同一賃金」認証を取得。 
  •  持続可能なイベントの青写真を策定し、試験的に実施。
  • 自社のハードウェアに重点を置いた、より持続可能性  の高い IT 戦略の策定と導入。

IWCでは、2022年末までに以下のことを実現できるよう に取り組んでいます。

  • FSC(森林管理協議会)認証を取得していない林産 物(紙、ボール紙、木材、家具など)の購入を段階的 に廃止すること。 
  • 2020年比で、IWCによる年間の企業ボランティア 活動時間の倍増。 
  • 2017年レベルと比較して、管理職に就いている女性 の数を倍増すること。

2020年以来のその他の主要な進展として、IWCは以下の ことを実施してきました。

  • 2021年、TimberTex™ストラップを発売しました。 このストラップはイタリアで製造され、欧州の森林 から持続可能な方法で調達された植物由来の繊維 を80%使用しています。 
  • 本社と店舗で使い捨てプラスチックを撤廃しました。 
  •  社会的変化を推進するために、ローレウス・スポーツ・ フォー・グッドやセーブ・ザ・チルドレンなど、世界中 の組織とのパートナーシップを継続しています。
Franziska Gsell, CMO of IWC Schaffhausen

フランチェスカ・グゼルは、前回のサステナビリティレポー ト以降の過去2年間における進展について、次のように述 べています。「IWCでは、持続可能性の旅を前進させ続け ており、素材の技術革新、エネルギーの使用、社会的影 響をいっそう持続可能なものにするために何ができるの かを、たえず問いかけています。環境への影響を低減し、 さらに公平な社会に向けて努力し、ラグジュアリーが必 ずしも過剰や過度を意味するわけではないことを示すべ きだという、弊社の責任を痛感しています。」

Franziska Gsell, CMO of IWC Schaffhausen

革に代わる植物由来の画期的な代替品、 MIRATEX™の紹介

2021年、IWCは紙由来のTimberTexストラップを発表 しましたが、それに続き、このたび、市場初の革新的な MiraTex™ストラップの発売を発表できることを大変うれ しく思っております。IWCのMiraTex™ストラップは、耐久 性、柔軟性、美しさに関するIWCの厳格な基準を満たす、 プラスチックを使用しないバイオベースの循環型素材であ るMIRUM®を用いてつくられています。

「ミラクル」(奇跡)と「テキスタイル」(布地)を意味する 「MiraTex™」は、材料革新企業であるナチュラル・ファイバー・ ウェルディング(NFW)社と深い協力関係にて設計されま した。

NFWのMIRUM®は、FSC認証の天然ゴムをはじめとする 植物と鉱物、コルクパウダーなどの充填材、および鉱物着 色剤で構成されており、石油化学製品やプラスチックは一 切含まれていません。なめし工程が不要なMIRUM®は、 動物の皮革や合成皮革と比較して製造時の資源の消費量 がはるかに少なく、カーボンフットプリントも低くて済み ます。MIRUM®も100%リサイクル可能で循環型です。

IWCのMiraTex™ストラップについては、詳しくは背景説明 「MiraTex™:持続可能な循環型の技術革新」をご覧くだ さい。

新しい目標: 「時を超えて設計」

IWCの2022年サステナビリティレポートは、IWCの持続可 能性の目標に向けた進展を完全に透明化するための継続 的な取り組みの一部です。

IWCの2022年サステナビリティレポートはこちらからご 覧いただけます。https://www.iwc.com/en/company/ sustainability-at-iwc.html

Christoph Grainger-Herr, CEO of IWC Schaffhausen

WCシャフハウゼンのCEO、クリストフ・グランジェ・ヘア は次のように説明します。「持続可能性は、あらゆる部 門、あらゆるレベルで、IWCの事業全体に浸透していま す。持続可能性がきっかけとなって、さらに賢く考えるよう に、革新するように、そしていっそう責任ある企業になる ことで生まれるチャンスを活用するようにと導かれます。 このサステナビリティレポートは、一切やましいことなく、 例外なく透明かつ持続可能であろうとするIWCの取り組 みを示しています。

Christoph Grainger-Herr, CEO of IWC Schaffhausen

透明性をさらに高め、関係者に定期的にこの旅に参加 してもらえるよう、IWCはレポートを2年に1回ではなく毎 年1回の間隔にすることを発表しました。今年の版では、 新しい目標として「時を超えて設計」を加え、「透明性」、 「責任」、「循環型」という3つの柱に支えられたIWCの継 続的な持続可能性の旅に関する最新情報をお届けします。

透明性 - 知覚を超えて設計 

「透明性」の柱は、関係者全員とオープンで率直に対話 することで、自分は今どこにいるのか、どの部分が改善可 能なのか、また旅を続けるにはどのような目標を設定す る必要があるのかが理解できるようになるという、IWCの 信念を物語るものです。この柱は、年次報告への取り組み、 信頼できる企業や協会とのパートナーシップ、および広く認 められている国際基準の遵守によって支えられています。

循環型 - 精度を超えて設計

「循環型」の柱は、時代を超えたスタイルと機能を備え、世代から世代へと受け継がれていくIWCの時計の長い寿 命を反映したものです。IWCでは、それを身につけることを 楽しむ人がいるかぎり、シャフハウゼンで製造されたどの ような時計でも修理します。この柱は、ヴィンテージ時計 を含む時計の生涯にわたる修理、リサイクルされたスチー ルとゴールドの使用、製品とパッケージの再利用への取り 組みによって強調されています。

責任 - 持続可能性を超えて設計

「責任」の柱は、IWCが本質的に永久的な製品をつくっ ているという事実を物語るものです。可能なかぎり責任 をもって時計を製造することで、当初の目標を超え、さらに 意欲的な目標を追求する気になります。この柱は、追跡可 能な調達、カーボンフットプリントの削減、および生物多 様性プロジェクトへの投資の取り組みによって下支えされ ています。

なお、レポートは軽く魅力的なものになり、従来の60ペー ジの文書から、読みやすい雑誌へと生まれ変わりました。 ストーリー性のある読み物や、明確でわかりやすい言葉 を用いて、読者をIWCの持続可能性の旅へと誘います。 IWCのサステナビリティレポートは、GRI(グローバル・レポー ティング・イニシアチブ)基準を参照して作成されています。*

こちらのサステナビリティレポート2022には、IWCのビジョン、 目標、最新の活動について、さらに詳しく記載されています。 https://www.iwc.com/en/company/sustainability-at-iwc.html

ジゼル・ブンチェン: 思いやりのキャリア

27年間のキャリアの中で、ブンチェンは伝説的な写真家に 写真を撮影してもらい、世界を代表する老舗ファッション メーカーのランウェイを歩いてきました。また、無数のグ ローバルキャンペーンの顔となり、「タイム」誌、「フォーブ ズ」誌、「ローリング・ストーン」誌、さらには有名ファッ ション雑誌の「ヴォーグ」誌、「V」誌、「W」誌、「エル」誌、 「ハーパース・バザー」誌など、世界中の1,200を超える雑 誌の表紙を飾ってきました。

ニューヨーク・タイムズのベストセラーとなった『教訓: 有意義な人生への私の道』も書いています。この本の中 で、さらに意識的で楽しい人生を送るのに役立った、個人 的な話や考えを告白しています。

ブンチェンは、持続可能性と環境保護に情熱的に取り組 んでいることで知られています。比類ない世界規模での活 動を展開するブンチェンは、自分の影響力を駆使して地球 に注目を集め、地球を守るために社会でどのように共同作 業ができるのかを示しています。2009年からは国連環境 計画の親善大使を務めています。環境問題への長年の取 り組みに対し、ハーバード大学とUCLAから表彰を受け、 またグリーンアワードからはベストグリーン・インターナ ショナル・セレブリティアワードも受賞しています。 

プロ意識、献身的努力、情熱を兼ね備えたブンチェンは、 環境問題と社会問題の並外れた提唱者となっています。

*グローバル・レポーティング・ イニシアチブについて

グローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)は、 サステナビリティレポートの作成のために世界で最も広 く使用されているフレームワークです。これは、素材の 問題、パフォーマンス指標、および持続可能性の問題の 管理に関する情報を、整合的かつ包括的に共有するための、 構造化された形式です。

I W C シャフハウゼン

IWCシャフハウゼンは、スイス北東部のシャフハウゼンに拠 点を置く、スイスの大手高級時計メーカーです。ポルトギー ゼやパイロット・ウォッチなどのコレクションを擁するこの ブランドは、エレガントな時計からスポーツ時計まで、あら ゆる種類の時計を扱っています。1868年、米国の時計技師 でエンジニアでもあったフロレンタイン・アリオスト・ジョー ンズが設立したIWCは、人間ならではの職人技と創造性、そ の最良の部分と最先端の技術および工程とを組み合わせ た、時計製造に対する独自のエンジニアリングで知られて います。

150年以上にわたる歴史の中で、IWCは精巧かつ丈夫で使い 勝手のよいプロ仕様の計器時計や、複雑機構(とりわけクロ ノグラフとカレンダー機能)を組み込んだ時計をつくり、高い 名声を得てきました。チタンやセラミックの採用の先駆者で あるIWCは、現在、カラーセラミック、セラタニウム®、チタンア ルミナイドなどの先進的な素材を用いた、高度なエンジニア リングと専門知識を駆使したケースも製造も行っています。

持続可能な高級時計の第一人者であるIWCは、責任をもっ て素材を調達し、環境への影響を最小限に抑えるための努 力を惜しみません。透明性、循環、責任という3つの柱に 沿って、このブランドは何世代にもわたって長持ちする時計を つくり、責任をもって製品を製造、流通、修理するためのあ らゆる要素を継続的に改善しています。さらに、IWCは子供 たちと青少年への支援に向けて世界的に活動している組織 とも提携しています。