IWC シャフハウゼンが 持続可能な高級時計製造における リーダーシップを強化
シャフハウゼン、2020年7月21日 – 本日、
IWCシャフハウゼンは、グローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)の基準に沿っ た先駆的な持続可能性レポートの第2版を公開いたします。 IWCは、2018年にこのベスト・プラクティスに関する世界基 準を導入した最初のスイス高級時計ブランドです。2020年ま でに達成すべき持続可能性目標を設定することにより、透明 性の高い責任ある商慣行に向けた取り組みを強化してきまし た。
そして今回、隔年報告を行うという公約を果たします。 本レポートの公開は、持続可能性をIWCの意思決定プロセス に組み込み、自社の社会的および環境的影響を管理して社会 に付加価値をもたらそうとするIWCの取り組みの進捗をお伝 えするものです。
持続可能性レポート作成における業界のリーダー
IWCは、持続可能性に関して透明かつ協調的な取り組みによ り高級時計業界をリードしています。数世紀にわたって受け継 がれてきた技法と最先端の技術とを組み合わせ、何世代も評 価される精巧な時計を生み出してきた、その時計メーカーとし ての長期的思考は、常に卓越性を追求するIWCのアプローチ を支えてきました。
IWCシャフハウゼンは2017年に初めて2020年までの持続 可能性目標を設定し、以下の目標を達成したことをご報告い たします。
• 温室効果ガス排出量の10%削減、梱包材の平均の重量と 容積の30%削減という環境目標
• トレーニングにおける男女平等の実現、年間の企業ボラン ティア活動時間の倍増、健康および幸福度の推進による欠 勤率の10%削減という目標
• 責 任 あるジュエリー 協 議 会(RJC)行 動 規 範(Code of Practices)認証の再取得
ビジネスと社会にとっての長期的価値
IWCは、手作業による時計製造および最高レベルの持続可能 性基準の順守において長期的な思考を取り入れています。私 たちは、改定版にあたる2019年度の責任あるジュエリー協 議会(RJC)行動規範を満たした最初の高級時計ブランドで す。この規範には、責任ある商慣行とサプライチェーン管理に 関してより厳格な条項が定められています。これは、調達、雇 用主としての責任、地域コミュニティへの投資を含め、法的要 件を超えるグッドプラクティスを採用したことがRJCによって 評価されたものです。
IWCはさらに、グローバルレベルおよびローカルレベルで、環 境への影響を管理する取り組みを継続的に実施しています。 最新のシャフハウゼン製造センターにおける持続可能なメカ ニズムの設計から、世界中での100%再生可能なエネルギー の調達に至るまで、いずれも過去 2年のうちに実現していま す。私たちは雇用主として地域コミュニティへの投資も行って おり、スイスで「Great Place to Work™」(働きがいのある会 社)として認定された最初の高級時計ブランドでもあります。 従業員の90%がIWCファミリーの一員であることを誇りに思 うと述べています。

「2年前、GRI基準に沿って時計業界初の持続可能性レポート を発表した際、私たちは、スイスの高級時計会社がこれまで 提供したことのない、自分たちの世界への窓を提供しました。 透明性を強化するための取り組みを進めることで、予想もし なかった方法で、お客様、サプライヤー、コミュニティ、そして 従業員との距離が縮まりました。それは実に刺激的な旅であ り、ここまでのIWCのすばらしい取り組みを誇りに思います。持続可能な方法で行動することは、IWCのすべてのメンバー が共同で行う連続的かつ協調的な努力であり、これで終わり」 というゴールがありません。私たちはさらなる進歩が可能であ ることを先んじて認識しています。今後も、1868年当時の創 業者と同じ開拓者精神を以て良い影響を与えるべく自分たち の責任を果たしていきます」
さらなる持続可能な未来に向けて
すでに目標とされてきたレベルを超える循環経済の原則が導 入されることになっており、透明性の強化は継続的な取り組み となるでしょう。これには、製造工程で発生する熱の再利用、 ゴールドのリサイクル、持続可能な新素材の開発などが含ま れます。
IWC は、環 境 的 持 続 可 能 性および多 様 性に重 点を置いた 2022年までの明確な目標を定めました。その中には、同一賃 金の認定取得、女性管理職の割合を2017年から倍増、グリー ンIT戦略の策定と実施、持続可能なイベント計画の実施など が含まれます。

「利害 関係者との継続的で一貫した対話は、バリューチェーン全体 に対する社会的および環境的影響を管理する方法を継続的に 改善する為に役立っています。持続可能性レポートの隔年公 表は、私たちが与える影響を責任もって管理し、説明責任を 果たすための手段のひとつであり、持続可能性を意思決定に 継続的に組み込むことで、さらなる前進を図りたいと考えてい ます」
グローバル・レポーティング・イニシアチブについて
グローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)は、世界で もっとも普及している持続可能性レポート作成の枠組み、重 要課題、評価指標、持続可能性関連問題の管理についての情 報を論理的かつ包括的に共有するための構造化された書式を 提供します。
1868年、米国の時計技師であり、起業家でもあったフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズはボストンからスイスへ渡り、シャフハウゼンに「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」を設立しました。彼が描いた夢 は、先進的なアメリカの製造方法とスイスの時計技師たちが持つ優れた職人技を組み合わせ、その時代の最高の 懐中時計を作ることでした。そして彼はIWCの独創的なエンジニアリング手法の基礎を築き上げ、スイスの地で 機械式時計の集中生産を確立しました。
かつ頑丈で、顧客にとって使いやすいクロノグラフやカレンダーなどの機能を組み合わせた時計を生み出すことで高い名声を得てきました。またIWCは、チタンやセラミックなどの素材の先駆者であり、チタンアルミやセラタニウム®などの先進的な素材を用いたテクニカルウォッチケースの製造もおこなっています。華美な装飾よりも「形態は機能に従う」という原則を優先するスイス時計メーカーとして、時代を超越した製品への思いは、まさに人生を旅するオーナーたちの夢と志を体現しています。
IWCは、責任を持って素材を調達し、環境への影響を最 小限に抑える措置を講じながら、何世代にもわたり受け 継がれる持続可能な時計を生み出しています。また、す べての従業員に快適な職場環境を提供し、誇りをもって未来を担う時計職人とエンジニアたちへのトレーニングを実施しています。さらに、IWCは子供たちと青少年への支援に向けて世界的に活動している組織とも提携しています。